スポーツ医学健康法

スポーツ医学健康法

熱 射 病

 スポーツ中に意識消失・ケイレンを来すものには、頭部打撲(脳震盪、頭蓋内出血)、熱中症、脳卒中、てんかん発作、心卒中(心臓病、不整脈が原因)、低血糖発作(糖尿病)、過換気症候群などがあります。その主なものについて、注意点と対策をお話しましょう。

 頭部打撲後、短時間の意識障害(受傷前後の健忘を伴う)を来す病態を脳震盪といいますが、意識障害の持続が長い場合、プレーを止めるべきです。また意識のはっきりした時期を経て意識障害を来した場合、頭蓋内出血の発現が強く疑われ、早急に救急車の要請をすべきです。

 6月〜9月初旬に好発する熱中症は熱に中る(アタル)病気のことで、熱ケイレン(塩分不足)、熱疲労(水分不足)、熱射病(うつ熱状態)の三型に分類されます。特に熱射病は最も重症で、高温多湿下でのスポーツ中におこり、体温が40℃以上になることが多く、汗があまり出ず、意識がなくなり、ケイレンをおこすこともあります。命にかかわる危険性があり、全身を冷やして、一刻も早く救急車を呼びましょう。

 また、ストレスをかかえてのプレー、喫煙、脱水(発汗や飲酒後の利尿による)などは、いずれも循環系に悪影響を及ぼし、スポーツ中の脳卒中発症の引き金ともなりますので御注意下さい。

姫路市医師会スポーツ医学委員会