スポーツ医学健康法

腰痛初期の対応

 Q:寒くなるとスポーツ愛好家の中にも腰痛を訴える方が増えますが、腰痛の初期の対応・予防法、また、医療機関への受診すべき危険信号を教えてください。

 A:腰痛は私たちほとんどすべての人が生涯に一度は経験しますが、統計によると90%の人が体の自由が利かなくなる程の重い腰痛を経験しますが、幸いにも80%の人は治療を受けると否とにかかわらず1か月以内に腰痛はなくなります。スポーツ障害としての腰痛はスポーツ愛好家の約60%以上が経験するとされ、日常生活において何ら障害がない程度に一時的改善を見ても、スポーツ復帰にて再発するのが特徴です。

 まず、初期の対応ですがスポーツ現場の初期救急法としてRICE療法は一般的になっていますが腰痛の救急法としても次のように当てはまります。Rest=安静、Ice=氷=冷湿布、Compression=圧迫=コルセット、Elevation=挙上、ただし、「腰痛救急法」ではElevationのかわりにEasing=「腰痛緩和体操」が当てはまります。

 腰痛再発の予防として先程お話しました「腰痛緩和体操」が非常に大切です。

体操の目的としては

 (1) 姿勢の改善
 (2) 筋・腱の柔軟性の改善
 (3) 体幹筋力の増強
 (4) 全身持久力の改善
 (5) 体重管理
 (6) 運動習慣の獲得です。

具体的には

 (1) ストレッチング
 (2) 体幹筋(腹筋・背筋)筋力トレーニング
 (3) 腰部に負担の少ない有酸素運動(固定式自転車、速歩)
 (4) 水中運動(水中歩行)などです。

各種医療機関、スポーツ施設(YMCAなど)にてパンフレットがあり、また「腰痛教室」などが開催されています。一度、指導を受けて見られてはいかがでしょうか。

最後に腰痛の危険信号ですが

 (1) 脚の脱力感またはしびれが伴う痛み
 (2) 安静にしても軽くならない痛み
 (3) 発熱、悪寒、発汗、吐き気、体重減少を伴う痛み
 (4) 便秘、下痢、尿が出にくいなど膀胱直腸障害を伴う痛みです。

以上のことがあれば自然に改善してくる腰痛ではありません。早急に医療機関に相談に行かれたらよいかと思われます。