スポーツ医学健康法

骨粗鬆症の予防

 現在、日本には骨粗鬆症の患者が850万人〜1050万人いると言われています。人の骨の量は15〜16歳でピークになり、44歳まで持続し、その後減少します。急速に減少したり、元来骨量が少ない人が減少したりしてくると骨粗鬆症になって骨折を起こしやすくなります。

 原因は遺伝因子、ホルモン因子、環境因子などがありますが、まず15〜16歳までに骨量を増やし、ピークを高くしておくことが最も重要です。

 この10年間でこどもの骨折が1.55倍増加しており、小学高学年から中学時代のカルシウム摂取不足と運動不足がその原因であろうと考えられております。小学期のスポーツは非常に重要ですが、適度に行うことが望ましく、マラソン等の厳しいスポーツは生理不順、ストレス過度による骨量減少を来す恐れがあります。

 青年期から閉経前の運動は骨量にはほとんど影響しません。閉経後の骨粗鬆症治療法として運動は非常に効果があります。その後の年齢も維持療法として運動は重要で、ゲートボールをしている老人は他の人より骨量が多いという報告があります。

 高齢者の運動は歩行が基本。週に2回ほど1.5時間かけて7〜8000歩程度歩くことが理想です。膝や腰に痛みがある人はプールで歩くようにしましょう。歩くことは荷重骨の骨量の維持と、下肢筋力の強化に効果があり、転倒を予防します。背骨がつぶれた人は図(a)、図(b)の体操をすることが重要です。

 運動療法は途中で止めると効果がなく、継続して行うことが重要です。そのためにはグループで気楽に楽しく運動するようにしましょう。