スポーツ医学健康法

「女性の変形性関節症と水中運動療法」

 近年、高齢化社会の進行とともに変形性関節症、特に膝痛を訴えて来院する患者さんが目につきます。これらの患者さんの治療に関しては、主にリハビリ(運動療法)、ヒアルロン酸の関節内注射、手術療法などがあります。
 今回はその中の運動療法にスポットをあてて紹介したいと思います。色々な運動療法がありますが、そのひとつに水中運動療法があります。具体的には、?水中ウォーキング、?ストレッチなどの筋肉伸縮運動、?水中でのキック・ジャンプなどの筋力増強運動などが挙げられます。水中運動の一般的な効用としては、浮力の作用、呼吸循環器系賦括作用、水中抵抗による筋肉増強作用、温熱・寒冷刺激作用があります。又、水中運動の安全性と高いエネルギー消費率、水平姿勢運動による下肢循環促進作用も考えられます。
 ある大学の調査では、これらの運動を6ヶ月続けることによって、著明な肥満改善、呼吸循環器系機能向上、筋力増強、体幹と下肢の柔軟性増加が認められています。
 今後更なる高齢化社会の進行とともに、当然下肢関節に病気を抱える患者さんの増加が予想されます。今回御紹介した水中運動療法は、まだ理想的なプログラムが確立したとは言えませんが一度試されてもいい治療法と考えます。但し、事前のメディカル・チェックも忘れずに。