スポーツ医学健康法

マタニティースイミング(妊婦水泳)について

 妊婦水泳は、水の浮力を利用することにより、膝や腰に負担がかかりません。また、温水プールを利用すれば体温の急激な変化がなく、子宮収縮も起こり難いのが特徴です。
 したがって、妊婦さんにとっては非常に有効な運動となります。運動効果として、エネルギー消費量が大きく、そのため呼吸や循環機能を向上させますので、来たるべき分娩に備えて有利なことと言えます。
 また、下半身の浮腫、しびれ、あるいは静脈瘤を改善させる効果もあると言われています。軽度の妊娠中毒症に対する治療的な効果も期待されます。
 しかしながら、すべての妊婦さんにマタニティースイミングが容認される訳ではありません。必ず主治医のメディカルチェックを受けてから、許可が出れば可能となります。高血圧、貧血、甲状腺疾患、糖尿病等の合併症がある方や流産早産の徴候がある方、あるいは胎児の異常が疑われている場合、中等症以上の妊娠中毒症の方などは許可がおりませんので、必ず主治医の判断に従ってください。
 妊娠中の運動は、前述のようなメリットがありますが、場合によっては状態を悪化させることもありますので、十分な注意が必要であることをご理解下さい。