|
RICE処置について
スポーツ外傷(けが)には、頭部、胸腹部、脊椎など部位によって生命に関わる重篤なもので救急搬送を必要とするものもありますが、創(皮膚のキズ)、四肢の打撲、捻挫などは現場での応急処置で対処し、その後専門医の受診を見極めることができます。われわれスポーツ医は小中学校に行き、訪問懇談会を行っていますが、その際、外傷に対する応急処置をまず説明します。創においては保健室などに貼り紙もしており、その対処は行き届いているようですが、打撲・捻挫・脱臼・肉離れ・骨折などの外傷に対する応急処置(RICE処置)に関してはアンケート調査の結果をみてもまだ徹底されていないようです。
RICE処置とは患部の出血や腫れをできるだけ防ぐことを目的とし、それによって治療期間を短くする利点があります。ただし、応急処置であり、固定などを必要とする場合には早期に専門医を受診することが重要です。RはRest(安静・運動中止)、IはIce(冷却)、CはCompression(圧迫)、EはElevation(拳上、心臓より高くあげる)の意味です。Icingは受傷直後より20〜30分、氷かアイスパックで患部に直接皮膚の感覚がなくなるまで行い、その後は一時中止して痛みがもどったところで再度しますが、直接の冷却ではなくタオルや包帯の上から長期に行うのが普通です。
|