スポーツ医学健康法

関節リウマチ

 現在、関節リウマチはアメリカ・リウマチ学会により診断基準が決められています。以前の、運動器に痛みやこわばりを起こす総称としての『リウマチ』という言葉は現在使われていません。はっきりした原因はまだ不明ですが、遺伝的要因に外部からの刺激が加わって発症する自己免疫疾患だと言われています。
 患者数は全国に30万人から50万人といわれ、男性に比べて女性患者が3〜5倍多く、若い時期に発症するケースが多いのです。症状の程度により4つのtypeに分けられますが、一番厳しいものは悪性リウマチといわれ、死に至るケースもあります。人工関節などの手術療法の発達で寝たきり生活や余命率は改善されましたが、関節変形などの後遺症は最終的に以前と変わっていないようです。
 一般的に関節リウマチは火山のように活動が盛んだったり休んだりします。薬物療法はその活動によって内容もいろいろ変わってきます。また、経過や時期によって理学療法を施し、関節の変形が強い場合には手術療法をすることもあります。いずれにしても生涯にわたり付き合わなければいけない疾患ですので、日常生活をいかに容易に過ごせるかが重要です。よって<疼痛の緩和><運動器機能の維持>ということが治療の大きな目標となります。

 不治の病といっても年齢の経過とともに、その活動性が減少するものが多いので、あまり悲観的に考えることはありません。ある程度炎症が減って疼痛が緩和されれば、リハビリを兼ねてできる範囲のスポーツを試みましょう。精神的ケアだけでなく、関節や筋肉の機能維持、改善にも効果があります。上肢はおもに関節を動かし、下肢は関節周辺の筋肉を強くしましょう。日常でのストレッチングやプールでのスポーツなどが無難だといえます。