スポーツ医学健康法

健康寿命の延長

 健康寿命を延長するためには、身体活動と運動習慣は必須です。

1 加齢に伴う骨・筋組織の減少:骨・骨格筋では、加齢に伴ってその質量が減少し、運  動機能が低下します。この変化は、運動習慣の無いものや長期臥床によって加速され、  要介護の重要因子となります。

2 身体活動度と生存率:疫学的研究によれば、身体活動度は血圧値、喫煙習慣と並ぶ重  要な生命予後の規定因子です。にもかかわらず、健診や人間ドックなどでは、十分な  評価がなされておらず、今後の課題です。

3 運動習慣の医療効果:多くの疾患(高血圧、糖尿病、肥満、骨粗鬆症、骨関節疾患、  うつ病、虚血性心疾患、その他)において、運動の医療効果が認められています。医  師は患者に薬を出す前に、適切な運動処方を指示しなければなりません。

 成長ホルモンが分泌される思春期に適度な運動をすることは、骨・筋量の増加につながりますが、加齢に伴う骨・筋量の減少を緩やかにするためには、適度な運動を生涯続けることが大切です。摂取したカルシウムを有効利用するには、太陽の下で20〜30分、大地をけって進む健歩が基本です。

 『使わなければ駄目になる』は、精神的にも身体的にも言えることです。高齢者の座右の銘とすべきでしょう。