スポーツ医学健康法

子供の成長時痛

 最近、外来をしながらよく思うのですが、子供さんの痛いという言葉にご両親、特にお母さんの反応の素早さに驚かされることがあります。もちろん子供さんの様子を詳しく観察していることは病気の早期発見に非常に重要なことだとは思います。しかし、それがあまりに過敏になりすぎるのは如何なものでしょうか。

 さて、時々子供さんで寝る前や夜中に足が痛いという患児がいます。よく母親に話しを聞くと朝になるとケロッとしているようです。これは、昔から原因不明とされていた成長時痛と呼ばれてきたものです。特徴は下肢の痛みでひざ周辺に多く、移動することもあります。ほとんど夜中に痛み、突然起きあがって大声で泣いたりします。痛みは周期的または不定期に起こります。両足の場合もありますが、腫れたり熱をもったりすることはありません。母親が優しくさすってやったりすると、軽快し、次の日は何もなかったように元気に走り回ります。甘やかされたり、欲求不満や神経質な子供にみられ、神経症(心身症)的な背景、要素が考えられています。しかし年齢が2歳から10歳ぐらいの発育期の小児に多く、成長との関係が全く否定されるものではないと思われます。

 このような痛みを訴える子供の中にも時折、潜在している病気が専門医によって発見されることもあります。その場合は下肢の変形で、例えばX脚、O脚、扁平足などとの判別が問題になります。したがって、長期間、繰り返し痛みがあれば専門医にご相談下さい。