スポーツ医学健康法

糖尿病と運動

 すでに紀元前に糖尿病と疑われる症状に対して運動すること、特に歩くことが有効であることがわかっていたようです。現在では糖尿病治療としての運動効果が根拠に基づいて実証されてきております。それでは具体的にどのような運動がよいのか日本糖尿病学会の糖尿病治療ガイドに沿って簡単に説明します。

 運動の種類としては「いつでも、どこでも、一人でも」できる運動がよく、その点から歩行が最適であります。運動の強度としては、運動時の脈拍数を100〜120拍/分以内にとどめることが指標になりますが、簡単には本人自身が「楽である」または「ややきつい」といった体感を目安にしていただいてよいと思います。準備運動、整理運動も忘れないでください。

 運動の時刻、持続時間、頻度としては食後1時間ごろに1回15〜30分間、1日2回、できれば毎日行うことが望ましいです。食前の運動が勧められないのは、もし糖尿病の薬を服用されていた場合、血糖が下がりすぎる危険性があるからです。そして、食前に運動すると食事の際、空腹感が強まり、つい食べ過ぎてしまうということもおこりかねないからです。

 運動療法は糖尿病治療の基本の一つです。運動は継続することが大切です。マイペースでがんばって下さい。