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姫路市の救急医療に関して
平成19年12月7日
声  明  文
社団法人姫路市医師会
会  長 泉   昭
 平成19年12月6日午前0時頃、姫路市の男性が自宅で吐血して倒れ、姫路市等の16か所の病院に治療を断られ、ようやく搬送された病院で亡くなられた報道等について、既にご存じの方が多いと思います。
  姫路の医療を担う立場として、亡くなられたご本人、ご遺族に対して衷心より哀悼の意を表します。
  姫路市では、30年前から、夜間及び休日において、姫路市休日・夜間急病センターへ姫路市医師会員が出務し一次救急対応を行い、更に重症患者等の搬送先として、診療科別10系統の後送輪番病院体制を敷き、二次救急対応を行って参りました。
 今回のような場合、重篤な容態であるため、一次である姫路市休日・夜間急病センターを介さず、救急隊から直接「内科・外科」「内科」「外科」の3系統の後送輪番病院のいずれかが搬送を受け入れる体制でありますが、今回に限り、いずれの病院も対応困難な状況であったため、異例の事態が起きたことは、非常に残念でなりません。
 最近では、医師やスタッフの不足、過酷な労働条件の中で地域の医療を支えていた勤務医の疲弊等により、内科の後送輪番参加病院数は最多時の14病院から6病院へ、外科においても最多時16病院から7病院へと撤退が続き、後送輪番に残っている病院には、参加病院数の減少に伴う過重な負担を強い、現体制を何とか維持してきました。
 このことについて、姫路市医師会は、大きな危機感を持ち、4年前から救急医療フォーラム、ポスター、ケーブルテレビなどを通して市民に適正受診を訴え、行政、議会に対しても窮状を訴える一方、姫路市医師会が音頭をとり、後送病院、消防局、行政担当者による連絡協議会を定期的に行う等の対応をして参りました。
 後送病院は、このような過酷な医療環境の中、この地域の医療に満身の努力をし、これまで必死に姫路市の二次救急を支え、救急隊も医療のそういった危機的な状況をご理解いただき業務にあたっていただいておりました。今回、このような不幸な状況となったことは医療制度改革がもたらした医療の歪みの現れといわざるを得ません。今後、これを教訓に、二度とこのようなことが起こらないような救急医療体制にしなければならないと考えています。
 最後に、医療にとって、市民、救急隊、医療機関、医師の相互の信頼関係が最も重要です。皆様にも、現在の医療のおかれている危機的な状況をご理解いただき、今後ともご協力いただきますよう切にお願い申しあげます。


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