感染症・喘息発作調査情報

<喘息発作調査報告 月報>

週報 第9週第10週第11週第12週第13週 前年3月
開始日 02月27日03月06日03月13日03月20日03月27日
終了日 03月05日03月12日03月19日03月26日04月02日
a. 市川・夢前川間市域 男2527222430128129
a. 市川・夢前川間市域 女4437574339220229
b. 市川以東市域 男10410673759
b. 市川以東市域 女1188764048
c. 大塩・的形・八家・白浜・妻鹿 男1371713136386
c. 大塩・的形・八家・白浜・妻鹿 女121120191779135
d. 飾磨 男3451052731
d. 飾磨 女459853136
e. 広畑・網干 男2727241719114107
e. 広畑・網干 女1929292034131137
f. 書写・青山・林田 男202831526
f. 書写・青山・林田 女486342528
g. 香寺・夢前・安富 男849573334
g. 香寺・夢前・安富 女764853028
h. 家島 男0100010
h. 家島 女0000000
合 計1891782221911949741113
  
コメント
先月黒坂先生がご報告された通り、今月においても4年前からの同月データ比較で連続して報告数の減少を確認しております。新型コロナウイルスの感染症による感染対策の影響と考えられます。今後Withコロナとなり新型コロナウイルス以外の市中感染の発生が再興してくれば発作報告数へ反映してくることが予想されます。
過去には多くの研究で小児喘息発症と大気汚染物質の暴露との関連性は強いということが示されました。また、喫煙・副流煙が喘息患者に及ぼす影響は大きく、小児・成人共に増悪因子として明白なデータがあります。一方成人の喘息発症と大気汚染との関連性は小児と比較すると明確ではなく、大気汚染の問題認識を甘くさせている部分ともなっています。(GINA report)
他に近年で言いますと、例えばPIAMAコホート(オランダ)研究では、対象を強いアレルギー家族歴に限定した解析でPM2.5・SOOT・NO2のいずれにおいても、長期的な大気汚染物質の環境暴露によって、4歳時における食物アレルゲン感作の相対危険度が有意に高くなることが示されています。(Eur. Respir. J. 2007,29,879-888.)
原点に返って、一般診療医として気管支喘息の再増悪を愚直かつ丁寧に捉えながら、この先の地域における診療の在り方、環境の調整指導と監視、社会への啓蒙啓発を心掛けたいと思います。今後も新たな知見や研究結果を加味しながら、喘息発作報告の本調査に強い関心を持って考察を続けたいです。
(清水 滋太)

<年齢別罹患数>

疾病名 0歳 1-4歳 5-9歳 10-14歳 15-19歳 20-24歳 25-44歳 45-64歳 65歳- 合 計
a. 市川・夢前川間市域 男 0 11 29 6 3 10 18 21 30 128
a. 市川・夢前川間市域 女 0 16 16 12 2 3 37 54 80 220
b. 市川以東市域 男 0 7 8 4 1 0 5 4 8 37
b. 市川以東市域 女 0 8 2 1 0 1 7 9 12 40
c. 大塩・的形・八家・白浜・妻鹿 男 0 6 5 1 0 0 8 12 31 63
c. 大塩・的形・八家・白浜・妻鹿 女 0 2 5 0 0 0 14 20 38 79
d. 飾磨 男 0 8 6 0 0 1 2 7 3 27
d. 飾磨 女 0 4 3 0 1 1 7 6 9 31
e. 広畑・網干 男 0 13 14 2 0 0 10 26 49 114
e. 広畑・網干 女 0 8 14 1 0 1 9 34 64 131
f. 書写・青山・林田 男 0 1 2 0 0 0 2 0 10 15
f. 書写・青山・林田 女 0 2 0 0 1 0 5 11 6 25
g. 香寺・夢前・安富 男 0 7 5 1 1 0 7 8 4 33
g. 香寺・夢前・安富 女 0 4 11 2 0 1 2 6 4 30
h. 家島 男 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1
h. 家島 女 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
合 計 0 97 120 30 9 18 133 218 349 974